vimでfキーによる行内移動にダイグラフを用いる

日本語文書だとfFtTキーによる行内移動がスムーズに行えないことがある。
行内に半角英数字や ( ) , " ' などの簡単にキー入力できる記号があれば、
f2, fa, f( などで移動できるが、行内にそんな記号がなかったり、
飛びたい箇所の近くにそんな記号がなかったりするとスムーズに移動できず煩わしい。

そんな時は、ダイグラフで平仮名・片仮名に移動する手がある、と最近知った。

例えば、

飛びたい箇所の近くにそんな記号がなかったりするとスムーズに移動できず煩わしい。

という行があって、行頭にカーソルのある状態で「スムーズ」に飛んで「スムース」に変更したい。
そんな時は、

f<C-k>Su

で飛んでcwで変更すればよい。ここで「ス」のダイグラフ Su を用いている。ちなみに「す」なら su だ。

平仮名・片仮名のダイグラフは基本的にローマ字通りなので覚えやすい。
下記の変則パターンも覚えておくと役に立つかも。

パターン1 平仮名は末尾に5、片仮名は末尾に6がつくことがある。

char digraph
a5
A6
n5
N6

表にはないが「あ」行の小文字はaとAを入れ替えたものになる。例えば、「ぁ」は A5 、「ァ」は a6 となる。

パターン2 「あ」行以外の小文字は末尾を大文字にしたものになる。

tU
yA
wA
YA
TU

平仮名・片仮名以外で行内検索や通常検索のために知っておくと良さそうなダイグラフ

->
=>
:X
<'
>'
<"
>"
("
)"
M8
*2
*1
0m
0o
0M
× *X
Db
Dw
fS
OS
._
,_
・(中点) .6

ダイグラフは :dig[raphs] コマンドで定義できる。
例えば、 :dig aa 12354 で「あ」が

<C-k>aa

でも入力できるようになる。この12354はUnicode番号。
Unicode番号は、'encoding'がutf-8の状態で文字上で ga キーを入力すると確認できる。